柳沢教授プロフィール
日本体育大学で体操競技を専門に取り組み、卒業後は長野県松本市にある松本短期大学にて教授をとる。子供の体力低下が注目されるよりも以前から、約40年に渡り幼児期の子どもの運動遊びに関する研究に着手した第一人者。指導した子どもの数は8,000人を超える。
また、大脳活動の研究にも着手し、幼児期の運動遊びが脳の前葉前野に好影響をもたらすことを実証している。
理論と実践に裏付けられた「柳沢運動プログラム」は、実践した保育園や小学校で大きな成果をあげ、今多くの自治体で実践されている。
柳沢運動プログラムとは、運動遊びが大脳活動の発達を促し、心と体の発達に寄与するという理論に基づいて、柳沢秋孝先生(松本短期大学名誉教授)が開発した、独自の運動プログラムです。
「くまさん歩き」や「カンガルージャンプ」「クモの巣遊び」といった、ユニークな運動遊びが多数あります。
朝からシッカリと身体を動かして遊びましょう。 | 動から静に移行させます。静的な活動を挟みましょう。 | その結果、集中力がアップして、日課活動が充実するでしょう。 |
私たちが教室に取り入れる柳沢運動プログラムは、50年前から現在に至るまで研究され続けており、誰でも運動が好きになる魔法のプログラムです。誰でも運動が好きになる為には『楽しむことと成功体験』が必要不可欠です。なので、柳沢運動プログラムは楽しく面白くを主体としスモールステップで成功体験を積み重ねられる運動あそびなのです。
疲れてたくさん眠れる(寝つきが良くなる) | |||
いっぱい動いておなかがすく(食欲が増す) | |||
体温調節力がうまく働くようになる |
運動遊びは、子どもの心と身体の成長を促すためにとても良い方法です。
生活リズムも整って精神的にも安定するだけでなく、学力アップにも効果的だということが、実証されています。
動ける体を身につけることで、子ども達はどんどん遊びを発展させていきます。
朝の運動は、生活リズムを整えるためにも効果的です。
運動と脳の働きは密接な関係があるということが現在たくさん研究され実証されてきました。
特に柳沢運動プログラムの運動あそびを行った際には、前頭前野(主に感情などを司る部分)が活発化するということがわかっています。脳がたくさん動いた後は学習などの取り組みが非常にスムーズで身に付きやすいことから体と脳にメリハリができ生活習慣にも良い影響を与えます。
ADHDの子どもは、健常な子に比べて前頭前野背外側部の活動が異なるという先行研究があります。ここまで行ってきた検証では、運動遊びは集中力を向上させること、その際に前頭前野背外側部の活動が亢進することが明らかにされてきました。
そこで、気になる子にも同様の効果がもたらされるのか検証しました。
方法は研究報告1と同じです。その結果、運動遊びは気になる子にも同様の効果がもたらされることが明らかになりました。
集中課題を実施しているときの様子。1人ずつ個室で行った。 | 前頭前野の脳活動を測定する装置。額に赤外線光を照額に赤外線光を照射して測定する。 | 運動遊びは、クラス全員で楽しく行いました。 |
健常児 | 発達障がい児(ADHD) | |
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前頭前野の脳活動を測定する装置。額に赤外線光を照額に赤外線光を照射して測定する。 |
近赤外線分光法装置(NIRS)で測定した集中課題時の前頭前野局所脳血流動態。
各条件とも、運動または安静の前後にそれぞれ測定して、その差分をプロットした。
その結果、運動条件においてのみ、運動後に左前頭前野背外側側部における活動が大きくなった。
運動と脳の働きは密接な関係があるということが現在たくさん研究され実証されてきました。
特に柳沢運動プログラムの運動あそびを行った際には、前頭前野(主に感情などを司る部分)が活発化するということがわかっています。脳がたくさん動いた後は学習などの取り組みが非常にスムーズで身に付きやすいことから体と脳にメリハリができ生活習慣にも良い影響を与えます。